大人の女性におすすめなアスペルガー症候群(ASD)に関する本


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大人の女性向けアスペルガー症候群に関するおすすめ本

今まで大人のアスペルガー症候群に関するおすすめ本でご紹介してきた書籍は、男性サイド(アスペルガー症候群当事者)なものばかりです。そのため、ある程度性別の違いがあることを大前提(わが家は妻がアスペルガー症候群)として本を参考にしてきました。

 

そして昨今、男性と同じくらい隠れアスペルガー症候群の女性がいることが分かってきて、少しずつ女性向けのアスペルガー症候群の本も増えてきました。
そこで読書ついでに皆さまの参考となるようなレビューを書きながら、おすすめの本をご紹介していきたいと思います。

 

大人の女性向けアスペルガー症候群に関する書籍一覧

  1. ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害―女性の悩みと問題行動をサポートする本 超おすすめ
  2. アスペルガーですが、 妻で母で社長です。 私が見つけた“人とうまくいく”30のルール
  3. アスペルガーですが、ご理解とご協力をお願いいたします。 私だから書けた「アスペ」の取扱説明書
  4. 毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で おすすめ(好き嫌い分かれそうだけど)
  5. 女性のアスペルガー症候群 おすすめ
  6. ますます毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で
  7. ボクの彼女は発達障害 障害者カップルのドタバタ日記 超おすすめ
  8. アスペルガーの女性がパートナーに知ってほしい22の心得 超おすすめ

関連本

  • 女性のADHD おすすめ
    似て非なるものの、アスペルガー症候群とADHDの特性の違いが随所に書かれています。

※おすすめ本が多くてすみません…。あれもこれもおすすめしたい本ばかりなんですが、いちおその中でも選りすぐりの本のみおすすめ表示しております。

 

【1】ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害―女性の悩みと問題行動をサポートする本

監修者は発達障害界隈でとても有名な専門医「宮尾益知」先生。豊富な診察・カウンセリング等の実績を持つ医師ということが本を読めば分かるはず。

 

この本は女性特有の発達障害による問題や悩みにそって書かれてた本になります。
人間関係・仕事などの問題に関する対処や支援のアドバイスが書かれているので、実践的でもある本です。

 

また、簡単な特性チェック(女性を対象とした内容)もできます。私(または妻)はアスペルガー症候群・ADHD・LDかも…」という方は、本書に記載されている「女性の発達障害場面チェック」をやってみてください。

 

私の妻は当てはまるチェック項目が多かったです…。それで分かったことなんですが、妻はADHDの傾向もあるようです。

【追記】
後日、ADHDの専門書「女性のADHD」を読んでみたら、妻はADHDとアスペルガー症候群が併存している可能性があることが分かりました。

 

理由はよく分からないけど、人生何事もうまくいかず悩んでいたり、発達障害で生きづらさを感じている女性は、一度読んでみることをおすすめします。
文字量も適度で、ページ毎に挿絵も多く入っており、とても読みやすい本です。

 

【2】アスペルガーですが、 妻で母で社長です。 私が見つけた“人とうまくいく”30のルール

アスペルガー症候群と言っても様々なタイプの方々がいらっしゃいますが、私のパートナーと同様の問題・トラブル等が多々あり、とても興味深く読めました。不謹慎ながらも当てはまる部分が多く、所々微笑みながら読み切りましたよ。

 

アスペルガー症候群の検査ってどんな感じなのか気になる方もいらっしゃるかと思いますが、本書では知りたかった情報(病院について・医師について・検査やテスト内容等)が書かれています。

 

不器用ながらも前向きに生きる筆者の姿勢が文章からも伝わり、とても応援したくなりました。
また、同時に妻に対する理解がまだまだ足りない(アスペルガー症候群について分かってるつもりでいること)と反省するよいきっかけとなりました。

 

【3】アスペルガーですが、ご理解とご協力をお願いいたします。 私だから書けた「アスペ」の取扱説明書

アスペルガー症候群の当事者に向けた本というよりも、その周りにいる家族や関わりのある人向けの本です。先に前作をお読みいただいた方が、より理解しやすいと思いました。

 

本の内容を大まかに話すと「私の周りの良き理解者はこんな対応・支援・アドバイスをしてくれて、生活・仕事をしています」といった内容が主になります。

 

筆者のアズ直子さん的にはそれがベストな対応でも、わが家の妻には通用しないこともあるでしょう。でも、最終的に一番重要なことはアスペルガー症候群への理解だと思うので、こうやって当事者サイドの意見・本音が聞けるのはとても参考になります。

 

私が妻に対してよく感じることは、「君の捉え方とその解釈に至るまでの全てを知りたい」です。一般的とか普通が通用しないその思考を、責めることなく理解してあげたい。
だからこうしてたくさんの本を読み学んでいます。

 

今作もいろいろな気づきを与えていただきました。

 

【4】毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で

アスペルガー症候群のみならず、幼少期にADHD・LDのトリプル診断された筆者の沖田×華さん(女性)。
そんな筆者がアスペルガー症候群のあるあるを上手に描いたエッセイ漫画です。自身の人生(体験談等)をコミカルに描いている本で読んでいてとても和みました。

 

「こうやって自分の妻を漫画のようなキャラで見ればもっと楽観的にいられるかな?」そう思えるような漫画でした。これ、私にとっては大事な気づきです。

 

この本は女性の特有のアスペルガー症候群らしさがよく描かれています。そして漫画を読みながらアスペルガー症候群について学べるので、活字が苦手な方こそおすすめ。
8・9割近く漫画なんだけど、専門的な解説ページや自閉症スペクトラム傾向のチェック付きです。

 

上品な漫画ではないので人によっては好き嫌いが分かれそうですが、私はこのシリーズにハマりました。

 

続編:ますます毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で

 

【5】女性のアスペルガー症候群

女性のアスペルガー症候群は男性とは異なる特性・特徴があるようです。故にアスペルガー症候群であっても適切な診断をされずに、生きづらさを感じ苦しんでいる女性も多いとのこと。
だからこそ病院選び、医者選びも重要なんですよね。この本には病院の選び方、治療方法・療育の基礎知識まで書かれています。

 

女性特有の身体のこと、大人の女性における常識的なマナー・モラルについて、女性のアスペルガー症候群あるあるが事例ごとに書かれています。
私生活・恋愛・性に関すること・人付き合いなど、あらゆる場面の問題点とその対策や対応方法など助言付きです。

 

当事者にも参考になる本だと思いますが、この本は当事者の周りにいる家族が一番タメになるのかなと思いました。なので私にはとても良い本です。

 

発達障害に関する本をたくさん出版されているので、多少内容が似たり寄ったりなことが書かれていますが、宮尾先生の本はハズレがありません。

 

【6】ますます毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で

毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で」の続編で、今作もハチャメチャです。

 

下品な表現とか内容の良し悪しは賛否両論だと思いますが、私は裏表のない筆者が大好きです。私の妻(アスペルガー症候群)も裏表のない素直ところが良いところでもあり、悪いところ(その悪気のない素直さが時に辛いことも…)でもあるんですけどね。

 

実際には当事者(筆者)も笑えないくらい苦労が絶えないと思いますが、そんな苦労や辛さも笑い・ネタにする筆者の生き方、そしてポジティブさを尊敬します。

 

うまくいかないことばかりだったり、失敗ばかりして落ち込んでいるアスペルガー症候群の方は是非読んでみてください。

 

【7】ボクの彼女は発達障害 障害者カップルのドタバタ日記

「アスペルガー症候群によるもので、本人に悪気があるわけではない…」
このように頭では理解していても、どうしても許せなかったり理解し難いことがあり、そしてそれを必死に伝えても理解し合えなくてヒートアップしちゃうことも多々。
また、「普通、これくらいは言わなくても分かるよね」と思って、ついあれやこれやと感情的に責めてしまうこともあります。

 

ダメダメです。結局私はアスペルガー症候群のことを理解しているつもりなんですよね。

 

この本はアスペルガー症候群等の発達障害をもつ彼女の恋人が書いたエッセイ漫画なんですが、これを読んで自分のダメダメさを痛感しました。自分はアスペルガー症候群と向き合うパートナーとして失格だと反省。

 

著者は私と同様、男性の方なんですが、本当に尊敬します。受け止め方・対応全てが的確なんですよね。
想像以上に大変なことがあると思いますが、愛のあるサポートと対応が素敵。また、理解力そして何よりメンタル面が大人なんですよね。

 

このように筆者から見習うべきことがたくさんあり、とても励みになりました。
時には愚痴や文句を吐き出すことも必要なことだと思いますが、どれだけそれが正論であっても、相手の非ばかりを主張し陰口や文句ばかり言っている人間にはなりたくないです。私は筆者のように心広く、温かく受け止められるようになりたいと強く思いました。パートナーである限り、私はそうあり続けたいです。もしもパートナーを完全否定する時がきたならば、私は離婚という道を選ぶと思います。
障害の特性上どうしようもない事象なのに、否定し続ける人間ではいたくない。

 

【8】アスペルガーの女性がパートナーに知ってほしい22の心得

アスペルガーの女性に関する専門書ならではの内容で、とても興味深く読ませていただきました。

 

本書ではアスパーガール(アスペルガーの女性)という言葉を使って、ASDの特徴や問題点・日常生活・仕事・子育て・性事情等が代弁的に書かれています。
少しだけ上から目線と決めつけた文章が気になってしまいましたが、内容はかなり良い本です。

 

私とパートナーの問題に合致するケースが多々書かれていて、新たに気づかされた点や反省する部分がいくつかありました。定期的に読み返して、この反省の感情を忘れないようにしたい。

 

女性のADHD

ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害―女性の悩みと問題行動をサポートする本を読んで、わが家の妻はアスペルガー症候群ADHDの傾向もあることを知りました。そこで、こちらの本を購入してみました。

 

私はADHDに関しては右も左もわからないような初心者なので、まずは信頼度の高い情報を求めこちらの本を選びました。
発達障害の専門医「宮尾益知」先生が監修した本なので確かな情報が得られます。

 

本を読み進めていく内にもしかしたら妻はアスペルガー症候群ではなくADHDなのか?と思うこともありました。
それは気のせいではなく、なんとアスペルガー症候群とADHDの判断が難しいタイプの人もいるそうです。また、併存することもあるみたいです。両方とも傾向があるし、もしかしたら妻は併存かも…。

 

この本から得た情報ですが、アスペルガー症候群とADHDの診断基準は男性向けになっているせいか、女性は診断が出ずらいケースもあるそうです。いずれ性別に合った診断基準となるよう見直されるべきですね。

 

今までアスペルガー症候群のことばかり勉強してきた私には、とても参考になる本でした。医学的なたしかな情報と女性に特化した濃い情報がすごく参考になりました!

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